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G2とラッパ屋

11月12日、13日と二日続けて舞台を見てきました。

G2演出・中島らも作の「こどもの一生」(パルコ劇場)と、ラッパ屋の「おじクロ」(作・演出:鈴木聡/紀伊國屋ホール)という舞台です。

無論、どちらも素晴らしい舞台だったのですが、そこにどんな「違い」を見出す事ができるか…考えてみたいと思います。


ラッパ屋の舞台装置・演技・演出は、とてもリアルに感じました。あくまでも「リアル」という枠の中で、戯曲の面白さを観客に伝えようとしてるようでした。その手法において必要とされる「高い演技力」も、十二分に発揮されていたと思います。ある意味、新劇的とも言えるでしょうか。
しかし一方で、多少のデフォルメはあったとしても日常をリアルに見せる事は、観客に退屈を与える危険性もはらんでいるかもしれません。

対してG2演出の方は、セットや劇中の踊り、ふんだんに使われる映像など、観客を飽きさせないために、あらゆる手段を駆使していたように思います。そこには、観客を楽しませるためには「リアル」の枠になぞこだわるまい!という別のコダワリを感じました。

この違いは、内向きか外向きかの違いとも思います。つまり、それぞれの集団の意識が、役者や演出家や批評家や公的機関などに向いているのか、あるいはあくまでも顧客に向いているのか…


俳優にとって芝居中に突然踊り出したりするのって、役のつながりや集中力の持続を考えれば絶対に効果的ではないけど、観客を楽しませるためにそれをヤルって凄いと思います。

今の「顧客」は、『REC』や『ソウ』など過激なホラーを普通に飯食いながら見てるわけですから、それが良いか悪いかは別として、よほど刺激的にやらないとすぐに飽きてしまうのでしょう。


…とすると…ラッパ屋と「こどもの一生」の間には…観客に飽きられてもあくまで「良い(と信じているもの)」を追求する文化と、とことん「顧客」のためにサービスをし尽くすエンターテイメント、という違いを見出すことができるのかもしれません。


テーマ : 演劇
ジャンル : 学問・文化・芸術

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