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カタチだけの演技が何故ダメなのか?

俳優を志す人の中には、"カタチ"だけで演じようとする人達がいます。
「カタチだけの演技」とは、言い方だけ、外側の動きだけの演技ということです。

例えば…

役のキャラクターを勝手にイメージして「声を低く出そう」、とか

セリフに抑揚をつけよう、とか

こういう「動き」にしよう、とか…


演出家によって言い方は様々ですが、中身(その時の役の気持ち)はすっからかんで、「言い方」とか「見え方」だけで演じる事を、「カタチだけ」とか「外側だけの演技」とか言ったりします。

ではその「カタチだけの演技」は、何故ダメなのでしょうか?

セリフも動きもキッチリできていれば、お客様には伝わるのではないかとも思います…
確かに、戯曲の内容はお客様に伝わるでしょう。しかしそれは、話の内容が伝わるだけで、役の人物の気持ちの変化は伝わらないのだと思います。演劇やドラマを見ていて「面白い!」と感じるのは、多くの場合、役の人物に観客が感情移入している時です。
ですから、「役の心情」が伝わりにくい「カタチだけの演技」では、お客様の心を動かす事が難しいのだと思います。

もうひとつ、「カタチだけの演技」の問題点は、「現場で新鮮に相手役とのやり取りができない」ということです。「カタチだけの演技」をする人は、台本を読んで家でプランしてきたものを現場でやろうとします。ですから、相手役が予想もしなかった演技をしたとしても、その演技に対応することができないのです。
演技とは、現場でその時に初めて生まれた感情を大切にしていくもの。つまり、用意してきたものをやろうとするのではなく、ただただ役の気持ちになって「そこにいる」ことが大事なのだと思います。
そしてそのためには、尋常ならざるほどの台本の読み込みが必要なのでしょう。

あるテレビ番組で、「女優の大竹しのぶさんは、相手役のセリフまで全て覚えてしまっている」と聞いたことがあります。
その番組では、「大竹さんには、そういう才能がある」というニュアンスで言っていましたが、決してそんなことはないでしょう。おそらくは、「相手役のセリフまで全て覚えてしまうほど、その台本を読み込んでいる」ということなのだと思います。

大竹さんのように「その役の人間としてそこにいる」ためには、台本全てを俳優自身の中に染み込ませること。そして、いざ現場では、「言い方」や「動き」など気にせずに、全てを忘れて「その役の気持ちになってそこにいる」ことなのかもしれません。




テーマ : 日記
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