テレビや映画と違い、「舞台」は、金さえあれば誰でも簡単にできます。
マイナーなものを含めれば、1年間に約2万8000以上もの舞台が上演されるそうです。(2008年/ぴあ総研調べ)
マイナーなだけに、規制も少なく、好きなことができます。
しかしだからこそ、「何を」やるかがムズカシイ…
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1/12毎日新聞に掲載された水野和夫氏の『経済観測』というコラムに、シェイクスピアのことが書かれていました。コラムにはこうあります。
「
シェイクスピアが長年人々の心をとらえて離さないのは、時代の本質を真っ先にとらえ、身の危険を顧みずに主張したからである。」
シェイクスピアがとらえた時代の本質とは一体何か?
「ありあまる物を持ち、欲望を欲しいままに満たし、天意を勝手に私意の奴隷となして、感じないがゆえに見ようとしない奴らにこそ、速やかに天の力を感じさせてやるのがいい」(リア王)
つまり、「富の集中の背後で起こる貧困化と、それを見て見ぬ振りをし、旧来のシステムに拘泥した国家の衰退」ということのようです。
そして、それはまさに現代の本質的問題と全く同じであると水野氏は考えているようです。
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今、舞台でするべきことは、現代の本質的問題を、危険を顧みずに主張することなのかもしれません。
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