映画『阪急電車 片道15分の奇跡』を見た感想



■タイトル:阪急電車 片道15分の奇跡
■2011年/日本
■原作:有川浩
■脚本:岡田惠和
■監督:三宅喜重
■出演:宮本信子、中谷美紀、南果歩、谷村美月、戸田恵梨香 ほか
■評価:9.1

原作は、『フリーター、家を買う』の有川浩氏。

死ぬほどつらくはないけれど、そこそこツライ日々を生きる人々の応援歌。本作は、どこにでもある日常の風景を通して、人はどう生きるべきかを教えてくれます。

キャストは宮本信子、中谷美紀、南果歩、谷村美月…と、日本でも屈指の演技力を持つ方々。なので、彼女たちが演じる役の人間の心情・・・つまり、フツーの人がツライ日々の中で小さな幸せを見つけて頑張っているという心情が、痛いほどよ〜〜く伝わってきます。

戸田恵梨香曰く、
「価値観の違う人とは、ツライと思えるうちに離れた方がいい。無理に合わせてそいつとおったら、自分もそっちの価値観に慣れてまうから。ま、自分で決めることやけどねー」

こんな心に響くメッセージも、彼女たちの「心情を伝える名演技」なくして、視聴者に伝わることはないでしょう。

ツライ日々を頑張って生きる人を救う、彼女たちの名演技に乾杯!



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映画『THE 有頂天ホテル』を見た感想



■タイトル:THE 有頂天ホテル
■2005年/日本
■脚本・監督:三谷幸喜
■出演:役所広司、松たか子、角野卓造、戸田恵子 ほか
■評価:8.2

三谷本人曰く「23人の主役が…」という通り、超豪華キャストが多数出演し、且つ、各俳優の個性と魅力が十分に引き出されているというエンターテイメント作品。

しかしそのためが故に、映画本来の、主人公に感情移入して作品の中に引き込まれるような「魅力」、とはかけ離れてしまっているように思います。あくまでも外側から、役者さん達の素晴らしい演技力を楽しむ、という作品でしょう。

とは言え、「誰に何を言われようとも、自分のやりたいようにやりなさい」という心に響くメッセージもキチンと伝わる名作です。

◇◆◇◆

素晴らしい役者陣の中でも、特に印象に残ったのは角野卓造さん。
多くの場合、大袈裟に演じてしまうことで役者の「面白くしよう」という工夫が見えてしまうものですが、角野さんの場合、あれだけ大袈裟に演じていても、「役者として」という工夫が見えず、あくまでも「役の人間として」という行動に見えます。
全ての演技が「役の人間として」の行動に見えるために、登場からラストに向かうまで、役の心理をキチンと積み重ねているということなのでしょう。

唐沢寿明さんや篠原涼子さんのような派手な名演技も、角野さんや浅野和之さんのような地味な名演技も楽しめる名作『THE 有頂天ホテル』を是非、ご賞味あれ。


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映画『舞妓 Haaaan!!!』を見た感想



■タイトル:舞妓 Haaaan!!!
■2007年/日本
■脚本:宮藤官九郎
■監督:水田伸生
■出演:阿部サダヲ、堤真一、生瀬勝久 ほか
■評価:7.3

売れっ子脚本家、宮藤官九郎の作品。監督は、水田伸生。

もうほとんど、阿部サダヲSHOW!
ストーリーとか、あまり深く考えてはイケマセン。
阿部サダヲの引き出しの中身を見て愉しむ映画でしょう。

なので、ミュージカル風の演出も、ラスト近くの舞妓さんの舞台の演出も、長くするのは逆効果だったかも…。内容はあまりナイヨウなので、クドカン作品を映像化する場合、演出的には「スピード」重視が正解なのかもしれません。


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映画『クワイエットルームにようこそ』を見た感想



■タイトル:クワイエットルームにようこそ
■2007年/日本
■脚本・監督:松尾スズキ
■出演:内田有紀、宮藤官九郎、蒼井優、大竹しのぶ、りょう ほか
■評価:8.5

超売れてる劇団『大人計画』の主宰、松尾スズキの脚本・監督作品。
『大人計画』の舞台を見たことがないので興味津津で本作を見てみましたが、意外と?まっとうなテーマで大変好感が持てました。
「人生って重いもん」だけど、頑張って生きていかなイカンな〜としみじみ思います。


特筆すべきは、蒼井優、大竹しのぶ等、役者陣の素晴らしい演技。
内田有紀とクドカンの、横道にそれない真摯な演技もとても良かったです。
これも松尾スズキ演出のなせる技でしょうか。

ブラックユーモア満載の松尾ワールドを楽しみつつ、ちょっとおしゃれな洋画の雰囲気も漂わす名作『クワイエットルームにようこそ』を見て、「重い人生」を楽しく乗り切っていきましょう!




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映画『大洗にも星はふるなり』を見た感想



■タイトル:大洗にも星はふるなり
■2009年/日本
■監督:福田雄一
■出演:佐藤二朗、戸田恵梨香 ほか
■評価:7.2

5人の若者達+オヤジ二人の、ドタバタ恋愛コメディの一幕劇。元は舞台だそうです。

アイデアは面白いので、やりようによってはもっと面白くなりそうなのですが、会話のテンポが悪いので、見ている方はイマイチ乗りきれません。

テンポが悪くなる理由は、役の内面の作り込みが薄いため。
相手役のセリフを食うくらいのテンポを出すためには、そこで起きている事柄や相手役への興味をもっと深く作り込む必要があるでしょう。

また、「笑うところ」の表現の仕方を「ネタ的」にしているため、つまり、リアルな人間のやり取りではなくなっているので、そこでもテンポが悪くなってしまっています。

しかしそれら全ては監督があえてそうしている部分でもあるでしょうから、好みの問題とも言えるのかもしれません。


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